「図書館の意義」における国立国会図書館と公共図書館の関係
本稿では、国立国会図書館と公共図書館の関係に関する設題について、私の解釈を解説します。
【設題】
「図書館の意義」における「国立国会図書館と公共図書館の意義」を説明し、両者の関係はどうあるべきか、自身の考え含めて述べなさい。【設題の要求】
設題文より、下記の2点が求められていると考えました。- 「図書館の意義」における「国立国会図書館と公共図書館の意義」を説明する
- 国立国会図書館と公共図書館の関係はどうあるべきか、自身の考えを述べる
【回答の方針】
この設題は、「図書館の意義」情報の記録である資料は、いつでも利用できるように集められて、整理、保存されなくてはならない。そのような機能を果たすものとして、人類は図書館を発展させてきた。図書館は、記録媒体の違いや資料の量の違いによって、また、時代や地域によって、いろいろな」形をとったが、資料の収集、整理、保存、利用というその基本的機能はすべて同じである。図書館こそは、人類の過去と現在を結びつけ、国や地域の違いを越えて、人と人とを結びつける<黄金の鎖>である。(テキストより引用)
を理解したうえでの論述が求められています。
私はこの意義を、図書館の基本機能(収集・整理・保存・利用)と理解しました。
そのため、
- 国立国会図書館の意義(概念の提示1)
- 公共図書館の意義(概念の提示2)
- 図書館の基本機能を果たすために、国立国会図書館と公共図書館の関係はどうあるべきかを述べる(論述)
【回答例】
国立国会図書館の意義(概念の提示1)
国立国会図書館の意義を簡潔にまとめます国立国会図書館は、法案・案件の分析や調査などの国会活動の補佐や、納本制度による国内刊行物の網羅的収集、全国書誌の作成、資源情報の提供などの役割を担う。これらの活動により、立法活動を情報面から支援することで議会制民主主義の基盤を支え、また国民全体に情報アクセス、すなわち知る権利を保障する点に意義がある。
公共図書館の意義(概念の提示2)
公共図書館の意義を簡潔にまとめます公立図書館は無料で公開され、地域住民全てに対して図書館サービスを提供する。具体的には、資料を通じて、地域住民の生活課題や生涯学習、文化教育活動を支えることで、地域の情報拠点として機能することに意義がある。
論述
利用者視点を軸に、図書館の基本機能を果たすために、国立国会図書館と公共図書館の関係はどうあるべきかを論じます。図書館の基本的機能は、資料を収集・整理・保存し、利用に供することである。公共図書館は地域住民に対して地域の社会要請に合った直接的サービスを提供し、国立国会図書館は、国内出版物の網羅的収集・整理・保存および情報提供を通じて、それぞれ異なる立場から図書館の基本的機能を担っている。
私は、利用者から見れば国立国会図書館と公共図書館の違いは必ずしも重要ではなく、必要な情報に到達できることが重要であると考える。そのため、両者は役割分担と連携を図り、図書館界全体として、情報を利用できる形で整理・保存し、必要とする利用者に結びつけるという図書館の社会的役割を果たすことが求められる。
